前向きに。
2022.01.17
炭火焼鳥さかもりの森川です。
僕はお店を10店舗ほど経営しておりまして、ここ2年で1番聞きたくない言葉が「コロナが落ち着いたら、絶対いきますね」です。
悪気がないのは全然理解しているのですが、この一言は本当に辛い。
コロナが落ち着いた頃には、日本は焼き野原。
飲食はまだ補助金が手厚かったので全然ましですが、サービス業や観光など、行政が何もしてくれないカテゴリーのビジネスは、コロナが落ち着くまでのキャッシュフローが絶望的。
先が読めないから投資もできないし、雇用の維持も四苦八苦。
売上がないのに家賃や返済などの固定費は毎月必ず発生します。
水は高いところからしか流れません。
一昨年から大手企業は設備投資を控え、リモートワークで不要な人材を炙り出し、都心にオフィスが必要ないことに気づき、どんどんコストカットしております。
バブル崩壊を一般ピーポーが実感したのは、バブル崩壊から2年後以降だったように、コロナによる大不況はコロナが始まった2年後、つまり今年あたりからボディブローのように効き始め、どこかでノックダウンのアッパーをくらうんじゃないかと思っております。
今は給料も下がってない、雇用も維持されている、コロナで苦しい場所にいない外野で「コロナが怖い」と言っている人たちも、自分や自分の家族がリストラされたり、収入が減ったりと、我が身にその火の粉がふりかかったとき、「コロナ怖い」っていえますかね。
住宅ローンの計画返済もできなくなり、子供の進学などにも影響する。
そうなると家族もギスギスするだろうし、きっと自殺者も相当増えるでしょう。
会社から「コロナ不況が落ち着いたら、給料戻します」「いったん解雇するけど、コロナ不況が落ち着いたら、また就職してください」って言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。
絶望ですよね、本当に絶望的な気持ちになると思います。
言葉では表せないうような不安、自分の力だけではすぐに解決できない無力感。
そうなんです、そう感じるはずです。
でも、もう後の祭りです、アフターフェスティバル。
そうなった時、時絶対いいますよね。
コロナなんて大したことない風邪みたいなものだったのに、コロナ対策ばかりで経済政策をしてこなかった国が無能無策だと。
もう遅いんです。
僕らは、決して心ない方ではなく、どっちかというとまっとうに生きてらっしゃるの方のコロナ対策という善意の刃で、ガンガン切り刻まれてきました、この2年間。
コロナなのでキャンセルします、と。
コロナなので延期します、と。
コロナが落ち着いたら、またいきます、と。
600日以上、毎日毎日、この言葉を聞いてきました。
もう身体中が傷つき、出血がとまらない会社がいっぱいなのです。
でもその刃は、次に誰に向かうか。
考えただけでも恐ろしいです。
まぁ、考えても仕方ないので、美味しい焼き鳥、食べにきてください!
すべて飲み込んで、前向きに行くしかないのでね。
諸行無常ですね。
トンネルを抜けたら、またトンネルだった。
でも、とこかでは抜けますからね。
明るくいきましょう。
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