絶望的なエポックメイク
2024.11.01

誰も正しい分析ができていないんじゃないか、というお話をします。
もちろん、ぼく個人の考えなので、お前が分析できてないんだよーって意見もあるかもしれませんが、ご容赦を。
今回の衆議院議員選挙は日本国の未来にとって残念なエポックメイクだったといえます。
世間的には歴史的な選挙といわれていますが、ぼくは別の意味で歴史的な選挙だったと思います。
今回の選挙は自民党以外に投票行動をする選挙でした。
なので、まぁ、いい悪いは別として立憲民主、そして主義主張と党のガバナンスがしっかりしている国民民主、音と動きで一部な人たちに受けるれいわなどが躍進しました。
では、なぜ、改革政党のイメージがあり、大阪で数々の功績をあげてきた維新が大幅に議席を減らしたのか。
世間では、政権側の臭いがする、とか、斎藤兵庫県知事の悪影響が、とか言われていますが、まったくその分析は正しくありません。
今年の5月27日のコラムでぼくはこう書きました。
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次の衆議院選挙で、維新は端的にいうと「老人から若者へ」という政策で勝負に出ると思います。
高齢者の医療費負担を現役世代と同じ3割へなど、高齢者には厳しい政策を打ち出すでしょう。
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そして、実際に維新は「高齢者の医療費負担を3割に」など高齢者にも負担をお願いする政策で勝負にでました。
大阪では全選挙区で圧勝です、衆議院議員の小選挙区はすべて維新。
これは、先ほども書きましたが、この10年で大阪の生活レベルが激変したから、維新が好き嫌い関係なくその効果は結果として出ているからなんです。
では、なぜ全国では負けたか。
そうです。
高齢者にも負担をお願いする政策をしたから、でしかありません。
数回前のコラムでも書きましたが、10月21日に寝屋川で行われた街頭演説で石破の鬼太郎はこういいました。
(維新のかかげる高齢者3割負担を受けて)「そんな政治を許してはならない。われわれは高齢者が安心して生きられる制度を守る」と。
自民も立憲もVS維新に対してはどの選挙区でもこのような戦いをしました。
そうです、前回のコラムでも書きましたが、投票に行くのは暇な高齢者なのです。
暇な高齢者が「自分らの支出が増えてでも、若者に優しく」なんて思う国士は人口の1割もいないでしょう(w
つまり、維新が大敗した理由は、高齢者が維新にNOを突きつけたのです。
絶望的なエポックメイクです、日本の政治は今後20年は変わらないです。
なぜなら、若者は選挙に行きませんし、高齢者に厳しい政策をとると、その党は負けるのです。
今回の選挙でキャスティングボートを握ったのは国民民主ではないのです。
高齢者なのです。
5月27日のコラムにはこうも書きました。
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もし、次の大きな選挙で、維新が若者向けの政策を語り、大敗したら、もう日本の政治家は老人以外に向けて政治はしないと思います。
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その通りになりました。
絶望しかありません、光明があるとしたら、自民も立憲民主も分裂して、国民民主・維新との連立政権を作り、強いリーダーシップのある首相が出る可能性が1%くらいはあるかなというところです。
あとは、早急にマイナンバーでのスマホ投票と0歳児選挙権の2つを進めることです。
この2つがあれば、高齢者のキャスティングボートを奪えるでしょう。
0歳児選挙権は直接的に高齢者への負担が増えそうなイメージがないから、わりかし通るんじゃないかと思います。
有権者なんて自分の身近な損得しか究極的には判断しないですから。
最後になりますが、今回の選挙は、ほぼほぼ近未来は絶望しかない結果だといえるでしょう。
そんな絶望が確定した夜に呑んだ超高級シャンパーニュ。
ワインの先生のフレンチが閉店されるということでお伺いしたら、何と僕らが最後の客。
お会計が終わって、お店を出ようとすると「森川くんが最後のお客さんやわ、ありがとうね」と言われ、それを知らなかった僕は「え、僕らが最後なの?じゃあシャンパンみんなで呑みましょう」と言うて、また席に戻りみんなで呑んだシャンパーニュです。
写真の、このシャンパーニュは、普段ならとってもお高いんですけど、お会計を見てびっくり。
おそらく原価とかで出してくれたと思います。
最後までイキなお店でした。
いい店がなくなり、政治への希望もなくなり。
でも、ぼくたちは今日も、未来へ向い歩みをとめることはできないのです。
よりましな方を選択して、よりましな未来へ(w
いや、これは別にネガティブではないんですよ。
ベストってのはなかなかないので、よりベターを選んでいくしかないのです、メイビー。
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