さかもりの焼鳥日記

  1. さかもり北新地のHOME
  2. 炭火焼鳥・さかもりの焼鳥日記
  3. 20年前の石破さんの話

20年前の石破さんの話

2024.09.28

何かをスタートするのに、遅いなんて事はないとは思うんです。

思うんですよ。

でも、今更ってこともあるんですよね。

自民党の総裁選で小泉進次郎さんと河野太郎さんが「解雇規制の見直し」に言及されてるんですね。

アメリカ映画ではよく「You're fired!」つまり「お前はクビだ」って言葉がよく出てくるように、またスティーブ・ジョブスはしょっちゅう気に入らない社員をクビにしていたように、会社側が従業員を解雇するのがアメリカではある一定のルールの元で簡単なんです。

日本でもドラマなどでは「クビになっちゃう」とかありますけど、事実上会社が倒産などしない限り従業員を解雇するなんてことはできません。

それくらい解雇するハードルが高い法律があるんですね。

従業員が犯罪を犯したなどの懲戒解雇は別として。

なので、追い出し部屋とか窓際なんて言葉があるように、精神的に追い込んで自主退職に追い込んだり、早期退職者の募集とかするわけでして。

早期退職者制度とか、サラリーマン社長がその場しのぎのリストラとしてはいいのかもしれませんが、だいたい早期退職に応募してくるのは優秀な社員が多いから、残った社員は他では通用もしない出し殻なんてことがほどんと。

早期退職制度をした企業は絶対的に弱体化すると思ってます。

できる社員は泥舟から乗り換えますからね。

損保ジャパンが行ったんですけど、僕的に「天才だなー」と思う事実上の解雇スキームがありましてね。

会社は従業員を解雇はできませんが、配置転換などの権限はあるんです。

だから、技術者として働いていた人を経理部や営業部に回すなんて事は合法なんです。

損保ジャパンは余剰人員をカットするために、子会社に介護の会社を作ったんです。

損保ジャパンなんて大企業で働くホワイトカラーは、やっぱりエリート意識があると思うんですね。

そのエリート意識はあるけど会社としては使えない社員を、肉体労働である介護の会社へ出向させたんです。

いっときますけど介護の仕事を低く見ている訳ではありませんよ、僕は。

でも、選民意識のあるエリートサラリーマンが「自分だけしかできない仕事」と思ってる仕事から、ある意味「誰でもできる仕事」、そして「やりたがらない人が多い仕事」へ配置転換されたらプライドはズタボロな訳です。

「なんで俺が、おじいちゃんの世話をせなあかんねん」と。

するとどうします?

自主的に退職してくれますよね。

めちゃくちゃ恐ろしいんですけど、超合法的にかつ合理的に損保ジャパンはリストラを行った訳です。

こういう事を大企業がすると「大企業の横暴だ!」ってなりがちですが、「介護の仕事につかせるなんて、ひどい」なんて事は世間から出る訳もないですよね。

だって、介護は立派な仕事。

そして、どこか選民意識があってであろうエリートが介護に行く事を「ざまー」と思う層も一定数いると思うんです。

だから、批判も起きない。

早期退職者制度なんてしたら、一時的に退職金の引き当て金で大赤字になることが多いですが、そんなカネも必要ない。

世間から必要とされる介護という立派な会社とビジネスを作り、同時にコストをかけずにリストラする。

さらには、世間からの批判も押さえ込む。

完璧なスキームです、誰が考えたんだろう、めちゃくちゃ賢いと思いました。

えーっと、小泉進次郎さんと河野太郎さんが総裁選でかかげている「解雇規制の見直し」について書こうと思ったのですが、またまた脱線してしまいました。

続きはまた次回に。

写真はいつものバーで呑んだバローロ。選民意識があってしかるべき、よきお味でした。



大阪・北新地で焼鳥なら炭火焼鳥・さかもり北新地へ

一覧へもどる