ブランドもんが安い的な
2021.04.12
炭火焼鳥さかもりの森川です。
この白、ぼく、ここ最近で一番のお気に入り。
とあるワインバーで出会ったんですけどね。
この白を呑んでいると、パッヘルベルのカノンが流れてくるんです。
チェロとバイオリンの心地よい旋律が。
ちょっと、キモイーとかいって、読むのやめないでね(笑
どんなワインかといいますと、2018 ブルゴーニュ ブラン シャルドネ エティエンヌ ソゼ、です。
美味しすぎて背筋がピンとのびるような白。
ですが、このワインは少し複雑な問題から産み出されたものなのです。
その理由は相続。
もともと、めっちゃ美味しいワインを作っていたぶどう畑の持ち主が、相続時にお子さん3人に畑を分割して分け与えました。
なんか、サスペンスとかでもよくありそうな流れですね(笑
そのお子さんの1人が配偶者さんのワイン畑と自分が相続した畑をくっつけてしまって、その配偶者さんの畑としてしまったんです。
すると、畑の面積が2/3になってしまい、ワインの需要に対してぶどうの供給量が足らなくなってしまいました。
そこで、足りなくなった1/3を近所の顔見知りの、確かな生産者さんから購入することを決断したのです。
まぁ、僕らからすると「代替品がみつかって生産できてよかったね」って感じなんですが、これはフランス・ブルゴーニュのぶどう農家さんにとっては、とてつもなく大変な出来事。
ワインの通販サイトとか見ていると、よくシャトーとかドメーヌという言葉を聞くと思います。
これは、自分の畑で育てたぶどうを、自分で醸造し瓶詰めし、自分のブランドとして出す生産者、という意味です。
つまり、他の畑から仕入れたぶどうを使ってワインを創る時点で、それはもうドメーヌの看板をおろさないといけないんです。
でも、この生産者さんは、ドメーヌの看板を潔くおろすことに決めたのです。
そして、ドメーヌではなくなったことによりできた白がこのブルゴーニュ ブラン シャルドネ エティエンヌ ソゼ。
この白は、100%別の方の畑から仕入れたぶどうでできております。
で、何がすごいかというと、このぶどうを仕入れている別の畑がすごい。
なんとあの特級のシュヴァリエ・モンラッシェとモンラッシェ、1級のアモー・ド・ブラニー、シャン・ガン、ガレンヌ。
1回くらい名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
元々、ご近所さん、ぶどう農家同士で信頼関係があったので、間違いのないぶどうを仕入れれることができました。
つまり、この白は、めちゃめちゃうまい複数の生産者さんのぶどうで作られた一本なのです。
ね、もう飲みたくなったでしょ?
関西人はこういうのたまらなく好きでしょ(w
ブランドもんが安い的な(w
もちろんとびきりの美味しさ。
深みのある香り、透明感のある味わい、大地から吸い上げたミネラル感(鉱物感)を味わうことができます。
冒頭にも書きましたがカノンが聞こえてきます。
ちょっとキザですが、初めて呑んだ時に聞こえたんだからしょうがない。
美しいカノンの旋律が。
そういえば桜井さんが言ってたなー。
どういった理由かはわからない、実際そうだったんだからそれでいい!
と。
桜井さんはもちろんミスチルのです。
ぼくはミスチルマニアでございます。
13,800円でのご提供となります!
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