占い3。
2022.10.26
今日も短編小説風にお届けします。
タイトルをつけるならスピリチュアル嫌いに起きた小さな奇跡、みたいな感じかな。
前回・前々回コラムからの続きです、気になる方は2つ前の投稿から見てね。
そもそも、A県にお墓があるのがわかったのはいいけど、何で先方の遠縁の親戚さんは「明日きてください」なんて急に言うんだろう。
今まで会ったことも存在すら知らなかったであろう僕に、そしてただ墓があるかを聞いただけの僕に、明日こいと。
かなり怪しいと思いつつも、こっちから連絡してるんだから、それに応じてもらった感謝はあるので、とりあえず翌日土曜日にA県の指定された住所に行くことに。
数時間車で行った先は、地方都市のさらに郊外くらいの田舎。
めちゃめちゃ田舎じゃないけど、まぁ田舎。
GUはあります的な。
指定された住所につくと、まぁご立派なお屋敷が。
まぁ、田舎なんで土地代は安いにしても立派だなーと思いつつチャイムを鳴らすと、上品な女性の方の声が聞こえます。
「いらっしゃいませ、ようこそおいでくださいました」。
60前くらいの方かな、優しそうな方が出迎えてくれて、なんか、THE 歓迎ムード。
玄関に通されると、なんか今度はおばあちゃんが、土下座でもしそうな勢いで「ようこそおいでいただきました、いつかこんな日がくると思っておりました」っていきなり言うんです。
???
いつかこんな日がくるかと思っておりました、だと(笑
もう、わけがわかんない。
僕の来訪を予想していただと(笑
ほんと、意味不明。
リビングに通されて、ソファーに座ると、おばあちゃんが何やら巻物のようなものをもってきます。
その巻物は過去帳というそうで、丁寧に広げられました。
そして、たんたんと静かに、でも力強く語り始めるのです。
「この過去帳を見てください。この部分です。実は、本来であれば、そちら様が本家の血筋で、我々が分家なんです。」
「でも、あなたのひいお爺さんの代で政略結婚で従兄弟同士が結婚して、あなたの血筋が分家になって、こちらが本家になったんです。」
「分家が本家を乗っ取ったような形となり、大変申し訳ない。」
「だから、いつの日にか、本来の本家筋の方が訪ねてられるだろうと確信しておりました、今日がその日です。」と。
鳥肌たってきたんだけど。
本家とか分家とか平成の世にいったい何(笑
おばあちゃんの迫力に、プロレスラーみたいな体型の僕も小さくなってお茶をすすっておりましたとさ。
またまた明日に続く。
インスタ文字数制限あるんで、一気に書けないんです。
〒530-0003
大阪市北区堂島2-2-38 宝寿ビル2F
050-6875-3267
平日16:30〜23:30
土日祝14:30〜23:30
不定休です、食べログみてください!
大阪・北新地で焼鳥なら炭火焼鳥・さかもり北新地へ