読解力。
2023.09.03
iPhoneのすごいところは、中身はパソコンなのに「これは電話だよ!」とうPHONEという名称をつけたこと。
これ、日本企業だったら絶対無理だと思う。
「超高性能小型モバイルPCに電話機能がついた!」みたいな感じになるのかな。
こういう斬新な名称やビジネスってのは、ある種ぶっとんだやつがいないとできないんだと思います。
スマホがフォンだったから受け入れられたけど、小型PCだったらこんなにすぐには普及していなかったんじゃないかな。
iPhoneがリリースされたのが2008年、もう15年もたつんですね。
どうしても発売日に欲しくて、高松のiPhoneショップまで買いにいったのをよく覚えています。
スマホが本格的に普及して約10年。
4Gが整備され外出先でもサクサク動画が見れるようになって、約7年。
人々のライフスタイルは間違いなく向上しましたし、スマホと4Gの普及は良い事ばかりなのですが、多くの日本人にとってある部分は相当劣化したなと思います。
この10年で。
それが、読解力。
もっというと、文字を読むという行為に対するハードルが相当上がったと思います。
B to Cのビジネスをするにあたって、例えばA4の紙に事前に注意事項を書いて渡しても「見てない」「知らない」と言う人が10年前とは考えられないほど多数。
「書いてあるやん」と思うのですが、全然通じない。
Youtubeのせいでみんな動画慣れしてしまって、文字を読む文化がどんどん薄くなっている。
また、tiktokの登場によりそれがさらに顕著になった気がします。
もちろんtwitterやLINEなどの文字文化も残ってはいるのですが、3行以上の文書の内容を理解する能力は10年前と今とでは格段に下がったように思います。
企業のプレゼンテーションも動画やkeynoteなどをグラフィカル使ったものばかりですし、パンフレットとかもやたら絵や写真が多くて極力文字を減らしているし。
でもね、これが僕にとっては苦痛で。
やたらと動画で説明とかLINEやzoomで説明って言われることが多いんですけど、まじで文字読めるんで、文書でくれと。
動画やzoomって聞くのに時間がかかるじゃないですか。
半沢直樹ってドラマあったと思うんですけど、あれって相当展開が早く作られているにもかかわらず、文庫本1冊を5話でやるわけです。
でもその文庫本なんて2時間あれば読み終わる。
だからある一定以上のリテラシーがある人にとっては、何かを説明されるのに動画やzoomはまじで苦痛なんです。
文書を読んでわからないことがあれば聞きますから。
でも、世の中は文書理解力が下がってて、営業マンたちはそれを本能的にわかってるから、目線を小学校低学年まで下げてるんじゃないかと思うほどバカ丁寧にやるから、こっちはストレスフル。
飲食のサービスなんて特にそうで、飲食系の人って、どっかまだアナログ。
まだFAX使ってますからね、びっくりよ。
普段そんな人相手にプレゼンをしているからなのか、まじで飲食店向けのサービスの営業マンってバカアホミソクソ丁寧。
だから僕は「普段の1/5に端折って説明して」と言うのですが、なかなかバカ丁寧くせが抜けず、こちらはわかりきった事を言われてもイライラするだけなので、適当に返事して受け流してるけど、それもまた向こうには感じ悪い。
なので、僕は最近、サービスの説明を受けるとか苦手な事はある程度能力の高いスタッフに任して、そこから上がってくる洗練された情報だけを聞くようにしてます。
小さなストレスを溜めたくないですからね。
というコラムを最後まで読んでいただいたあなた様は、リテラシーのある方だと思います(w
仲良くしましょう。
写真はいつものバーで呑んだ、いつもじゃないピノ。
いつもの方が好きでした。
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