ステア論
2024.01.14
先日、お客様から「ジンのソーダを頼んだけど、まったくステアされずに出てきた」ってネットに書かれたんですね。
なんか不快な思いをさせてしまい申し訳ないのですが、うちのお店的には基本的にソーダ割りの場合、ほぼステアはしないように僕がいうてるんです。
なぜなら、うちって高級なバーとかじゃないから、「冷えてないグラスに氷を入れてステアして、グラスを冷やして、その溶けた水を捨てて、さらにウイスキーを入れてステアしてから、炭酸を注いで、さらにそれを軽くステアしてからお客様にお出しする。」
なんて工程、時間かかりすぎてできないし、そんな事を求めてらっしゃるお客様なんていないわけで。
ドリンク提供スピード、北新地ナンバーワンを目指してるくらいですから。
そして、ウイスキーやジンって水や炭酸水よりも比重が軽いので、そもそも氷とウイスキーが注がれたグラスに水や炭酸を注いだ時点で、勝手に混ざるんですね。
炭酸水を入れたら、ウイスキーの方が比重が軽いので上にあがるってわけでして。
特に炭酸水なんて一瞬でまざるので、ハイボール作るときなどは極力ステアしないようにしてます。
しても、マドラーやバースプーンを一度コップの底まで突き刺すだけ。
ハイボールやジンソーダ用のグラスは元々冷蔵庫に冷やしているから、氷をステアして冷やす必要もないし、ステアして格好つけるよりも、さっさとお客様にご提供する方が正義だとぼくは思っているんです。
また、僕自身、ハイボールはシュワシュワで呑みたいので、「これ、炭酸入ってるんですか?」みたいなハイボールは絶対イヤ。
だから、炭酸もウィルキンソンとかは使わず、ウルトラ強炭酸をわざわざ少し高い値段で買ってますし。
つまり、ハイボールを何度もステアしちゃうと、炭酸が抜けるのでぼく的にはNGなんです。
なので、ステアはほぼしませんって事をご説明していないのは、ある種の説明不足だったかなとは思うのですが、そんなにデカデカと書くことでもないし、どうしようかなーと思っています。
愛だの恋だの系コラムを書いたら、フォロワーさんが下げ止まってまた増えてきたのに、またまじめなお話を書いてしまった。
写真はいつのバーで呑んだシャンボール・ミュジニー。
昨日は昼からずっとボルドー系の濃い赤ばかりテイスティングさせられて辟易としていたので、いつもより美味しく感じました。
あ、そうそう、この間初めて、ワインを呑んで「このワイン、あの人の香りがする」って思った事があったんですよね。
そんな事、人生で一度も思ったことがなかったんですけど。
また、コラムにします。
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