うつつの時間
2024.03.05
うちの職人の大ちゃんは僕と同じく大酒呑みでワイン好きなので、営業終了後によく飲むんですけどね。
先日酔っ払ってとんでもない事を言い出しまして。
大「BOSS、一つ言っておきたいことがあるんですけどね」
僕「はい、なんですか?」
大「BOSSが女子にうつつを抜かしている時間があるじゃないですか」
僕「うつつて(w」
大「まぁ、女子と飲んだり遊んだり旅行してる時間ですよ」
僕「はい・・・」
大「その時間をすべて仕事に向けたら、売上も利益もだいぶ上がると思いません?」
僕「まぁ、その可能性は高いですね」
大「そしてBOSSは女子にうつつを抜かしている時間、お金を稼ぐんじゃなく、逆にお金を使ってる訳じゃないですか」
大「飲み代だの、デート代だの、旅行代だのと」
僕「まぁ、そう言われればそうです」
大「そのうつつを抜かしている時間でビジネスをしたら相当お金を稼げるのに、女子にお金を使ってる訳ですよ」
僕「その差分が相当なものになるって言いたいんですか?」
大「そうです。本来BOSSが女子にうつつを抜かしている時間は、僕たちの会社の為に使ってもおかしくない時間な訳です」
僕「ほぉほぉ」
大「つまりですよ、そんだけ貴重でお金を稼ぐ可能性のあるBOSSの時間を、BOSSはビジネスじゃなく女子に使っているわけです」
僕「まぁ、そうですね」
大「自社だけじゃなく、BOSSは他社さんにも影響力のある仕事をいっぱいしてるじゃないですか」
僕「まぁ、そんな大したことはないですが」
大「自社だけじゃなく、他社の売上すらも犠牲にして女子にうつつを抜かしているんです」
僕「うーん、まぁ、厳密にいえばそうですが、僕が好きでやってるんで」
大「好きでやってるのはわかってるんです、プライベートも必要ですし」
僕「でしょ、その体験や経験もビジネスに生きてるわけさ」
大「でもね、だからこそ、BOSSの周りの女子にはその自覚を持ってほしいんです」
僕「へっ?何の?」
大「君たちはBOSSの貴重な時間を使ってもらってるんだと」
僕「いやいや、僕が好きで使ってるんで」
大「本来僕たちや会社に使ってもいい時間を女子に使ってるわけじゃないですか」
僕「はい」
大「何度も言いますが、BOSSが女子にうつつを抜かしている時間をビジネスに全振りしたら、相当な利益が出るんですよ」
僕「はい・・・」
大「利益が出たら、みんなが潤う訳じゃないですか」
僕「はい・・・」
大「それすらも犠牲にして女子を遊んでるということです、BOSSは」
僕「はい・・・」
大「だから、自覚を持ってほしいんです、BOSSの周りの女子には」
僕「・・・」
大「僕たちのBOSSの時間を使ってるんだぞ、と」
僕「そんなこと言うたら、誰も僕たち遊んでくれないじゃないですか(笑」
僕「むしろ、僕が遊んでほしいから遊んでるのに」
大「それですよそれ、BOSSも自覚してください、ほんとに」
大「その時間、女子と遊ばず仕事したら、いくら儲かると思ってるんですか」
大「ほんま、いい加減にしてくださいね」
僕「はい、、、」
なんか、仕事仲間の愛が強くて感動する反面、僕の婚期はどんどん逃げていく気が。
永遠にモテ期はこん(笑
そんな事を言われながら呑んだドンペリは、背筋がのびる味がしました(笑
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