さかもりの焼鳥日記

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重い思い

2024.03.14

重い思い

彼氏と同棲している系女子と話をしていたんですけどね。

まぁ、同棲したら色々不満もあるじゃないですか。

育ってきた環境が違う訳ですから。

これをしてくれない、あれをしてくれない。

いっぱいある。

でね、その彼氏と同棲している系女子が言うんです。

「一番腹立つのが、何回いうても玄関の電気を消してくれないんです」って。

その彼は、女子が何度いうても、玄関の靴をはくスペースの電気をつけたまま出かけるんだって。

家に帰るたびに、また電気がついてるってイライラするんだって。

「小学校の時に、電気は全部消しましょうくらい習ったはずなのに、まじで消しくれない」ってプリプリ怒る女子。

でも、僕は言うんです。

「それは、彼の優しさかもしれないよ」と。

女子はキョトンとした表情を浮かべて僕にいいます?

「えっ、優しさ???」

僕はいいます「僕も玄関の電気は消さないよ」と。

女子はさらに不思議な顔をします。

「えっ、森川さんくらいきっちりしてる人がなんで消さないんですか?」と。

僕はいいます。

「だって、君が帰ってくる時に真っ暗だったら寂しいでしょ」

「君が玄関先で真っ暗な中壁をペタペタしてスイッチを探すのが嫌なんだよ」

「電気という温もりのある玄関のある家に帰ってきてほしいと思ってるんだよ」

「僕がいたら電気をつけてあげれるけど、今日は僕がいないから、せめて電気だけでも君を迎えてあげたいと」

「だから、その玄関の電気は彼の優しさだと思う」

女子は言います。

「まじっすか、そんな事まで考えてくれてたんですね、めっちゃ嬉しいです」

僕はいいます「そうやでー、彼はほんとに優しい人だよ」と。

数日後、その女子からLINEがきたんです。

「彼の方が私より早く帰ってくる日があったから、私も玄関の電気をつけたまま出かけたんです」

「そしたら、彼は何と言ったと思います?」

「君も電気消してないやん、ちゃんと消してよ」と。

女子はいいます。

「森川さんの言う事、もう信じません」と(w

そんな事を語らいながら呑んだソノマのピノは、希望の味がしました。

幸ある未来への。




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