オリジナルラブ
2024.03.30
こないだ、グルメ系女子からLINEで写真が送られてきたんです。
その写真というのが、とあるお店のメニューでして。
それが、さかもりと瓜二つ。
サイズ・文書・レイアウトから、まじで似てる。
その女子は「真似されてますよ、大変!」って感じで送ってきてくれたんですけど、僕からしたらめっちゃ嬉しい。
昔から常々いうてるんですけどね、「真似されてこそブランド」だと。
真似されてこそ本物、人気者だと。
昔から自分がクリエイトしたものが、いつのまにか業界のディファクトスタンダードになっていたりするとめっちゃ嬉しいんです。
だから、メニューが真似されてるって聞いて、僕のクリエイトしたモノを「良い」と思って真似してくれる人が出てきたんだと思うとまじでニンマリ。
そら、あれですよ、似たような商品・サービスが雨後の筍のように乱立して、価格競争になって、大手が最後は独占する的な事はよくないと思いますし、俗にいうコピー商品とかもダメだとは思うんです。
でも、真似をするってのは大事な事で、赤ちゃんがパパやママの真似をして成長していくように、新入社員が先輩の真似をして仕事を覚えていくように、真似というのは全然悪い事だとは思わないんです。
社会が成熟してきて、インターネットの発達により「知」が身近になり、能動的に調べようと思えば何でも調べられる世の中において、アイディアってのは既存の仕組みの組み合わせでしかないんですね。
画期的なアイディアってのも結局は今ある仕組みをきってはったして新たにクリエイトしただけにすぎないわけで。
モーツァルトだって、過去の他人の作品のいいところをどんどん取り入れて、それをモーツァルト流にさらに素晴らしいモノに変えていったからこそ、アイネクライネナハトムジークがオーストリアからはるか離れた西天満の地の、ど深夜にコラムを書いている、その後ろで心地よい音色を奏でているわけであるほど評価されているわけであって。
そして真似の際たるものが料理。
料理って著作権がないじゃないですか、だから真似し放題。
真似されて怒ってる料理人って結構いるんですけど、しゃーないんです、著作権ないから。
何度かストーリーとかでも流しているんですけど、僕が飲食店を本気でやりたいと思った理由ってのが、実はしょーもなくて。
コロナ狂騒曲の中で逆張りなビジネスをしたいって思いもあったのですが、もう一つ重い腰をあげさせてくれたのが、キムタク主演のグランメゾン東京ってドラマなんですね。
そのドラマの中でね、キムタクのお店のレシピをスパイ的な人が盗むんです。
それを聞いたキムタクや鈴木京香が笑うんですよ。
「レシピをぱくったところで、私たちの創る料理は真似できないよ」
この言葉で、飲食業界に飛び込もうと思いました。
なので、さかもりも全然まだまだ改善点だらけですが、昨日よりも明日、明日よりも明後日。
皆様にお喜びいただけるお店になれるよう頑張りたいと思います。
そんな事を語らいながら呑んだ2001年のジュブレシャンベルタンとモンドールは、僕と誰かさんのように完璧なマリアージュでした(w
至急、求む、誰かさん(w
色恋だけは真似ではなく、世界で一つのオリジナルラブでありたいとは思います。
知らんけど。
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