安心と不安

躍動と静止

積極と消極

情熱と冷静

人は誰もが二面性を奏でている

誰しもが相反するもので溢れている

その二面は正反対である

でも、正反対という二面がなければ存在できない

二面性があるからこそ躍動し

二面性があるからこそブレーキがかかる

完全無欠でいたいと思う

でも、完全無欠など存在しない

不完全だからこそ、それは美しいのであって

不完全だからこそ、それは儚くもあって

どんな物語もラストシーンは重要で

どんな物語もラストシーンで評価が左右されて

そのラストシーンを演じた後

そのラストシーンに魅せられた後

何も変わらないかもしれないし

すべてがドラスティックに変わるかもしれない

僕は変化が大好きだ

一方、変わらないものも大好きだ

でも時に人は一歩を生み出さなければならない

劇的な変化をしなければならない

それが人生の転換点

そう、それが人生の出発点

次なる飛躍への滑走路

そこに二面性は必要なく

ただ、本能のおもむくままの一点突破しかない

そして、一点突破のその先には

その印象的なラストシーンのその先の景色は

次の物語へのプロローグであり

次の物語がより輝くために用意されたものこそが

ラストシーンなのである

誰もが変化を選択する時が来る

人生のターニングポイントを

その選択を後悔することはないと思う

そう決意できない者が

誰かを幸せにしてあげることなんて

きっと、できない

何かが変わる、何かが大きく生まれ変わる

そんな想像の翼を広げながら

次のボレロを奏でたいと思う

そのボレロがゆっくりと、ゆったりと、右肩上がりに奏でられる事を願い

そんな夜に呑んだロゼの泡は、優しいフルートの音色がしました

喜びのメロディーの予感がしました

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