追憶の誕生日、完結日
2024.04.30

今日のコラムは2回前からの3部作、できれば前々回から読んでほしい。
話が脱線しまくりで3部作になってしまったのですが、話を誕生日に戻します。
そんなに仲良くない知人の誕生会、しかもマクドナルドの2Fを貸し切っての誕生会に招待された森川少年は、そのキラキラした見た事のない世界に衝撃を受けるのです。
家に人を呼ぶ事すら許されない森川少年、彼には信じられないキラキラした世界。
そうなりゃね、幼心にはも渦巻いてしまうんです、めくるめく嫉妬の嵐が(w
でも、指を加えて見ている事しかできないのがガキんちょの宿命。
さらに僕の嫉妬心に追い討ちをかけたのが、僕の隣のマンションに住んでいたTくんの存在。
Tくんとは同じ野球チームのチームメイトで、足が早いタイプ。
小学校時代ってなぜか足が早い方がもてますよね(w
僕は剛腕ピッチャーで4番、Tくんは華奢なんですけどキャッチャー。
つまり、バッテリー。
僕はYちゃんという女子を好きだったのですが、そのYちゃんとバッテリーを組んでいるTくんは同じマンションで、幼馴染くらいな感じで仲良しで。
さらに、なんと間の悪い事に、Tくんは僕と同じ5月15日生まれ。
そして、僕の中で誕生日が嫌いになる決定的な事件、いや別に事件ってほどじゃないんですけど、出来事が起こるのです。
今でもその光景を鮮明に思い出せるほど。
11歳、小学5年生の時、そのTくんに誕生日会に誘われたんです。
5月15日、誕生日会をするから僕の家においで、と。
同じ誕生日の僕に(w
まぁ、それは仕方ないんですけどね、彼とは小学校で同じクラスになった事がないので、僕と誕生日が同じなんて知らないんですから。
誕生日会に誘われた事がめったにない僕としては、めちゃくちゃ行きたいんですけど、自分も誕生日なのに、人の誕生日会に行くとか惨めすぎるじゃないですか。
しかも、その誕生日会には僕の好きなYちゃんもくるそうで、なおさら行きたいんですけど、行けない。
しかも、普段は週7で習い事があるのに、なぜか11歳の誕生日の日だけ、習い事が急遽お休みになって、Tくんの誕生日に行こうと思えば行けてしまうんです。
習い事さえあってくれれば、自分の心を「習い事だから仕方ない」と治める事ができたのに、それもできない。
そして、Yちゃんも来るからTくんの誕生日会に行きたいだけど、行った後に僕もその日誕生日だって事がばれちゃうと、「お前、どういうつもりできてんの?」感が出るじゃないですか、あまりに惨めすぎる。
僕は誕生日会なんて開いてもらえないのに、Tくんは開いてもらえる事に対して、嫉妬オブ嫉妬。
嫉妬に狂いまくりな訳です。
僕はTくんに言いました、ごめん、浜学園の授業があるから、行けないや、と。
大嘘です。
さらに11歳の森川少年は、どこか彼にかっこつけたかったんでしょう。
500円もの大枚をはたいて、文房具セットを誕生日プレゼントで買ったんです。
自分も誕生日なのに。
そして、誕生日会が始まる前に、そのプレゼントを彼に渡して、おめでとうという言葉だけ残し、僕は去ったのです。
共働きだったので、自分の家に帰っても一人、兄弟もいない一人っ子。
自分の部屋で、めちゃくちゃ泣きましたよ、もう号泣、忘れもしない。
だからその時、決意したんです。
Yちゃんだけは絶対に手にいれると(w
何を決意してるんだかって感じですが、家に友達を呼ぶ事を許されていない以上、誕生日会をしてもらうという同じ土俵には立てないわけじゃないですか。
そして、金もなければ、力もない。
だから、自分の力で成し遂げられる何かで勝負したかったんです。
そして、Tくんは何も悪くないのに、Tくんへの小さな復讐心(w
結果どうだったかというと、その年の冬にYちゃんと付き合う事ができまして、小さな恋のメロディーが奏でられ、小さな復讐と惨めな自分から少し、ほんの少し溜飲がさがったわけです。
なので、話を2回前の最初に戻しますが、僕は誕生日とか祝ってもらったり、何かしてもらったりが苦手な、心が団子結び系男子になってしまったという訳です。
だからかなー、もうすぐ17歳になる娘の誕生日は、毎年スタッフいっぱい呼んで豪勢にしてあげてました、全部料理を僕が作ってね。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
写真は、そんな誕生日話をしながら呑んだポマール。
これ、めちゃくちゃ美味しかった、リピ確定です。
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