さかもりの焼鳥日記

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絶体絶命な勘違い①

2024.05.13

絶体絶命な勘違い①

以前、九州地方のある有名旅館に旅行に行ったんです。

前々から計画していたとかじゃなく、たまたま土日祝とかの連休で「行こう!」ってノリになって行ったんですね。

もちろん連休だからどこも混んでいるじゃないですか。

連休の数日前に宿を探したもんだから、選択肢はかなり限られるんですけど、たまたま某有名リゾートチェーンの宿があいていたんです。

1部屋だけ。

「ラッキー、いいじゃん、ここにしよっか」と言われたので、そこに決めたのはいいのですが、よくよく考えたら僕は数年前にその宿に泊まった事があったんです、その時は忘れていたのですが。

大人になってから20年以上経過してますと、国内の有名観光地などほぼ制覇している訳でして、そら女子と行く観光地もかぶりまくるのは当然なんですね。

ちなみに僕、全都道府県に宿泊した事があるんです。

旅行好きなんで。

でも、わざわざ「ここ何回もきたことある!」なんて言うはずがない訳でして。

嘘はつかないですけど、「初めてきたぜー」って顔して行く訳ですね、ある種のマナーとして。

はぁ、ここ6回きたなーとか思いながらも、初めて見る光景のように驚いてですね。

いや、実際行く人が変わると楽しさも変わるので、楽しいは楽しいんですよ。

でも、はい、ある種のマナーとして。

で、その九州地方にある某有名リゾートチェーンの宿に泊まる事になったんですけど、冒頭にも書いた通り僕はその宿に泊まった事があったんですね。

今回旅行に行く女子とは違う女子と。

あえてその宿を選んだ訳ではなく、僕も嫌だったら違う宿を探すんですけど連休中の直前予約なので選択肢がないから仕方がないんです。

まぁ、僕が知らないふりしておけばいい話なので、何も問題がないのです。

飛行機に乗り、有名温泉地に降り立って、その宿までバスで行くんです。

宿に近づくと、Google mapを見ている女子が言うんです。

「ねぇ、宿の近くにコンビニあるよ、便利!」と、キラキラした感じで。

僕は「あっ、そういえばローソンあったな」とか思いながらも、ちょっと申し訳ない気分になりながらも「へぇー、いいね、便利だね」と言う訳です、マナーですから大人の。

そして、宿についてチェックインするんですけど、もちろん見た事のある光景。

どこに何の施設があるかもはっきり覚えています。

普通、チェックインって受付でやるんですけど、その宿は部屋に通されて部屋でチェックインする方式。

部屋で宿帳書くんですね。

で、部屋に通されたんですけど、部屋に入ってすぐの場所に浴衣がおいてあったんです。

女子って浴衣好きじゃないですか。

御多分に洩れず、浴衣を見たら「かわいいー」という訳です、はい、とてもいい事です。

すると女子は言うのです「ねぇ、君の浴衣もちゃんとXLが用意されてるよ、ちゃんとしてくれてるね」と。

その時点でちょっと嫌な予感がしたんです。

僕の身長を宿には伝えてないんです。

今回はじゃらんでとったのですが、前回行った時はじゃらんではないサイトでとったし、予約の電話番号も住所も違うんです。

同じなのは名前だけ。

なのにXLの浴衣が用意されてるんです。

心臓がバクバクします、嫌な予感しかしません。

でも女子は笑顔でXLを用意してくれてる事に対して、宿を褒める訳です。

つまり、XLが用意されている事は必然であると認識している訳です。

おかしいじゃないですか、普通は「何で初めてきたのに身長わかってるの?」ってなりますよね。

でもそうならない可能性としては、予約時に僕が身長を伝えたと彼女は思っているとしか思えないのです。

なんしか嫌な予感しかしません。

そしてその3分後、嫌な予感は的中するのです。

部屋のソファーに座り、チェックインを待っていると、男性のスタッフが入室してきます。

僕は足の指に少し力を入れ、おそらく不安気な顔で彼を見るのです。

満面の笑みで入ってくる彼。

不安な僕。

そして言うのです。

開口一番。

旅館に響き渡るような澄んだ声で。

「森川さま、当館を再びお選びいただきありがとうございます」と。

明日へ続く。

写真は最近テストで呑んだブルゴーニュ。

今回のコラムの話を怪談話のように語っておりましたとさ、くわばらくわばら。




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