差別?区別?
2024.07.23
ここ最近、脳みそ沸騰系の仕事ばかりしておりまして、文書を書く気がまったく起こらなかったのですが、それも明後日くらいで終わりそうなので、脳のクールダウンも兼ねて数日ぶりのコラムを更新。
少し前に、とある飲食店が外国人向け価格ってものをつけて物議をかもしてたんですよね。
同じ料理だけど日本人と外国人で価格差をつけるというもの。
こういう事をすると平等厨がすぐわいてくる、差別だ差別だの。
ほんまにただの区別なのに。
かくいううちも、実は去年の今頃、外国人向け価格と英語メニューを作ってリリース寸前まで行ったんですよね。
僕は外国人価格をしたかったので。
外国人向けコースってのを作って、そのコースだけ英語表記にして、インバウンドはそれオンリーにしようかと思って。
最後の最後で、なんか叩かれそうな気がしたのでやめたんですけど、ある意味やめて正解。
叩かれるのうざいし(w
そのアーリーアダプターにはなりたくはない、もとい、なってもいいけど、なるほどメリットがない。
そもそも、インバウンドってうちの場合はそこまでメリットがないんですよね。
おかげさまで国内のお客様にたくさんいらしていただいているので、現状ではあえてインバウンド需要をとりに行く必要がないので。
じゃあ、なんで外国人価格を設定しようかと思ったかというと、ぶっちゃけリスクが高いからなんです。
正直いうと、外国人の方って遅刻やノーショー(連絡無しキャンセル)がめちゃくちゃ多い。
うちは、当日キャンセルの場合、お一人さま6,800円のキャンセル料をきっちり頂戴しておりまして、支払ってくれない方もいますが、それ専門の部隊が電話しまくってます(w
そらそうなんですよね、ノーショーとか当日キャンセルって、機会損失だわ原価の損失だわでダブルパンチ。
で、そのノーショーがインバウンドは特に多い。
つまり、日本人のお客様はノーショーってのもあまりなく、ちゃんときてくれるのに、そこにインバウンドの予約で席がうまったら、こちらとてリスクが高すぎるお客さんになるんですよね。
だから、リスクが高いお客様だからこそ値上げしようと思ったんです。
接客も時間かかりますしね、他のお客様への料理やドリンクの提供が遅くなると本末転倒。
ただ、僕のレーダーが「叩かれるぞ」と思ったので、実行はしなかったんですけど。
インバウンド需要を欲しくないのに、叩かれるような事をするのは、それこそリスクオンすべきではないと思いまして。
そのかわり、外国人のお客様から予約が入った場合は、事前に全額カード決済してくれないと予約を受けない事にしました。
それをしてからというもの、ノーショーは0件、もちろんそうですよね。
ノーショーしそうな人はカード決済してきませんので、ちゃんときてくれる方ばかり。
こうなると、インバウンドのお客様もありがたいです。
それでも、押しの強い外人さんってのはお国によっていらっしゃるんですよね。
以前、日曜日に17:30〜19:30で全席貸切の予約を入れてきた外国人団体ツアー客がいらっしゃったんです。
その日はお休み予定だったんですけど、団体が入ったので営業にしたのですが、19:30で終わりの団体さんだったので、念の為30分のインターバルをとって20:00からは別のお客様を受けてたんです。
営業って決まった以上はそうするのが商売人として当然の事で。
で、もちろんその15人の団体さんからは事前に決済を頂戴しておりまして、こちらとしてはとりっぱぐれはない。
でも、ちょっと想定していなかった自体が。
なんか、京都観光してたらしいのですが、ギリギリのスケジュールにしてたらしく、うちのお店についたのが19:30で終わりなのに19:15(w
しかも、20:00からは別のお客様がこられるので、こちらは大慌て。
でも向こうは「延長しろ」の一点張り。
たまたま僕がいたので、鉄板で無理って断って19:45までの30分で帰っていただきましたが、こればっかりは仕方ない。
だって20:00からこられる別のお客様に迷惑をかける訳にはいきませんので。
もちろん19:15にご来店いただいた時点で、少し冷めますけど焼鳥をばーーーっと出して、ご飯ものも同時に出して、できる範囲の事はしましたけど、さすがに遅刻までは責任がとれません。
それからというもの、インバウンドの団体さんは受けないようにしましたけどね。
まぁ、色々と難しいですよね。
そんな話をしながら、いつものバーでシャンパーニュを飲み始めましたとさ。
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