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多数派の犠牲

2024.12.09

多数派の犠牲

一昨日、吉村大阪府知事が「高齢者がATMの前で携帯電話を使うのを禁止する」という案を府に提出しました。

高齢者の特殊詐欺の被害が大阪府内だけで36億円、高齢者を特殊詐欺の被害から守るためには、間違った操作をさせるATMでの電話指示をなくそう、ということで。

維新は前回の参議院議員選挙で、高齢者に厳しい政策を打ち出して惨敗したので、高齢者にもおべんちゃらしたいんでしょう。

でもね、じゃあ、もしATMの前で携帯電話を操作する法案が施行されたら銀行はどういう対応をとると思います?

銀行は窓口業務をどんどん縮小してネットに移行をしている中、ATMの前に張り付く人員なんて増やせるわけないじゃないですか。

ましてや、コンビニもなんて絶対無理。

じゃあ銀行の対応は、おそらくATMの前に電波妨害装置を出して、高齢者だけじゃなく全員ATMの前で携帯電話を操作できなくすると思うんですね。

ぼくが銀行経営者ならそうする。

騙される高齢者という弱者と呼ばれる方を守るために、普通の人たちが不便になるのです。

まぁ、ネットバンク全盛の今、ATMで振り込んでいる人なんて、僕のコラムを読んでる方にはいらっしゃらないでしょうけど。

あー、一人だけ、GOを使わない方は使ってるかも(w

はい、そんなネットバンクなんですけど、昨日のコラムで「UFJは最悪」と書きましたが、今日はそのお話。

普段はpaypay銀行などのネットバンク3つを主に使っているのですが、都市銀行ではUFJも使っています。

クレジットカードの引き落としとか、カードを使えないサービスや公共料金の引き落としをUFJ口座にしてるので、変更手続きが面倒なのでUFJを使っているんですね、仕方なしに。

そのUFJのアプリの対応が本当に最悪で。

銀行のアプリは不正が起きないよう、口座番号に暗証番号に、口座専用の別のIDにワンタイムパスワードに、SMSでの二段階認証やら登録電話番号への音声暗証やら複数のセキュリティ機能をつけて不正アクセスを不正でいるわけです。

さらには、別のアプリのワンタイムパスを入れたり、SMSの二段階認証なんて現時点ではそれなりのセキュリティなわけで。

もちろん、二段階認証を突破される事例もありますが、それは、事前に偽サイトなどでいったん騙される必要があるので、それは今回のお話とは関係ないので割愛します。

つまり、paypay銀行などは、仮に500万円の送金でも1000万円の送金でも、事前に限度額を設定してあり、それ以内であれば普通に秒で振り込めるわけです。

でもUFJだけは違います。

普段は引き落としされるだけの口座で、月に数百万は軽く動く口座なのですが、この間、たまたまうちの経理がミスって、UFJに400万円ほど多く振り込んでしまったのです。

すぐに経理の決済口座に返金してくれと言われたのでアプリで振込作業をすると、いつもは簡単に振り込めるのに「メールにワンタイムパスを送りました」と出るんです。

まぁ、400万円は大きな金額だからワンタイムパスが出たのかなと思いそのパスを入れるとアプリがロック。

ロックを解除したければ電話しろと。

仕方なしに電話すると「口座番号かアプリのIDを教えてください」と言われるわけで。

iPhoneで現金おろせるし、そもそも現金なんて使わないので、外出先にキャッシュカードなんてもっていくわけないのでその旨を伝えると「それがわからなければ解除できません」と。

その時点でイラっとしたのですが、冷静に考えると10桁のアプリの数字IDは指が覚えていてくれたんです。UFJのネットバンクはiPhoneが出る前から使っていたので、キーボードで入力していたのでその感覚で思い出して伝えてみるとビンゴ。

でも、そのアプリを解除するのに1時間はかかるそうで、僕は間違って振り込まれた400万円を経理に返金できず、仕方ないので別の口座から振り込むはめに。

これって罪深いですよね、400万円を振り込んだのに振り込めない、しかもUFJのセキュリティが検知したからと。この時間までに400万円を振り込まないと契約がオジャンになって、今の手持ちがその400万円しかなかったらどう責任とるんでしょ。

まぁ、そんな事を電話窓口の女子に言ってもしゃーないので、文句はいいませんけど非常に腹が立ちます。

そしてその数日後、UFJ銀行に想定より160万円ほど多くお金があったので、それを僕名義の別口座に振り込もうとしたんです。

すると、またロック(w

自分たちのセキュリティ技術を強化する訳ではなく、とにかく高額なものはいったん全部とめる作戦なんでしょう、まじで終わってます。

本当に企業も政治も弱者と呼ばれる人に傾きすぎです。

ノイジーマイノリティやケアケースばかりに対応して、マジョリティが不便になる事に対する経済的損失を理解しているのかと心から思います。

あー、また続きを書きたくなったので、明日のコラムで。



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