消極的平穏病
2025.02.02

今の日本ってふんわり終身雇用、ふんわり資本主義、ふんわり社会主義みたいな感じだと思うんです。
空気感を大事にしなければならない、的な。
そこそこ人数の多い企業で考えると、脳ある鷹は一生爪を隠してるし、結果よりも過程とか意欲が評価されるし、タブーがあって本音は言わないし、改善した方がいいのはわかってる無駄な事でも面倒だからそのままするし。
失敗のリスクを犯してまでチャレンジなんてしたくないし、目立ちたくないし、得意な事を言えばそれをやらされるし。
高い目標なんて設定して、それをクリアしたら、次はまた高くなるから、あえてハードルは下げるし。
こういうのってある種、会社組織においては仕方がない事なんだと思うんですよね。
そもそも給料の枠ってのは決まってる訳で、そこにいる人間でそれを分配する事を考えれば、突出した事をしても給料総額の半分とかを貰えるわけじゃないし。
人事評価ってやっぱりどっか減点主義だし。
みんな「自己成長したい!」って口では言うけど、「どう成長したいん?」って尋ねられると、たぶん口ごもるだろうし。
経営者やリーダーといわれる人たちは「チャレンジ精神をもって!」とか言うけど、全然チャレンジできる環境じゃないだろうしね。
そうなると、やっぱり、目立たず、平穏に、言われてる仕事をミスなくこなることだけに集中する。
石橋なんて叩いても渡らない。
出る杭になんて絶対になりたくない。
まさに、消極的平穏病とでもいいましょうか。
この言葉、ググったら出てこないので、ぼくの造語として認定しておきます(w
何もしない方が得なんじゃないかシンドローム、みたいな。
そんな世の中だからこそ、ギャクバリストなぼくは逆張りした方がいいと思うんです。
ちょっと挑戦したら、ちょっとだけチャレンジしたら、何か光が射すと思うんですよね。
事務職だって経理職だって、思いやりをもって改善を続けていけば、それはチャレンジだと思うんです。
だって、みんなチャレンジしないんですよ、そら逆張り行くっきゃないでしょ。
失敗を恐れずって言いますけど、やっぱり失敗が怖いのもわかる。
でもね、10やって1当たったら大儲けですよ。
そんなに何でもかんでも成功しないって。
パズドラのガンホーなんてさ、こないだ株主から吊し上げられてたけどさ。
パズドラがヒットしてから1000億円を新たなゲームコンテンツ開発に投じたけど、パズドラ以外ほぼヒットなし、とか。
株価や営業利益は70%近く下がってるのに、社長の報酬だけは世界の任天堂並みに180%も上がってる、とか。
めちゃくちゃ嫌味ですよね、世界の任天堂より遥かに低い利益なのに、社長の報酬は任天堂と同じとか(w
でもね、ガンホーって、パズドラリリース前の現預金は60億円なのに、今は1400億円もあるんです。
20タイトルに1000億円投じ、全部失敗して、13年間でパズドラ以外の何もヒットしなくても、全然まったくびくともしない。
そら株主からしたら嫌かもしれんけど、ぼくがガンホーの創業者なら「別にパズドラ当てたんだからさ、何が文句あるねん」と思うさ。
もしかしたら21個目のゲームがパズドラを超えるかもしれんしね。
外野ってまじでうるさいんですよ、まぁ上場企業だから仕方ないですけど、ならお前らやってみろって思うと思うの。
せんだみつお、ですよ。
不動産の成約率がだいたい1000アタックの3ヒットらしく、そこからきてるみたいなんですけどね。
そのせんみつでも食っていけるんだからさ、失敗しても別にいいってことで。
何だかまとまらなくなってきましたけど、ようは、自分がどんな立場におかれても、勇気を持って目立って行くしかないんですよね。
すると意外にみんな賛同してくれますから。
最近うちの若手スタッフを見てると、まだ社会にすれてないから、どんどんチャレンジしたい反面、ミスをしたくないって意識も強いけど、でも責任感も強いんです。
それらの人材を我々老害がつぶさない為にも、失敗をよしとする思考にならんといけないと思います。
火事とか人災とかそういう致命的なやつはダメですよ、生きてるだけで丸儲け、さんまさんはいい事いいます。
人生逆張りっすよ。
フジテレビなんてめっちゃおもろいコンテンツ作れる企業なんだから、今は叩かれまくってるけど、将来性ありありだと思います。
例の叩かれた会見の後で、フジテレビ株をしこたま買ったので、ポジショントークをしておきます(w
そんな話をしながら、温泉で呑むドンペリという、成金みたいな写真とともにこのコラムを終えておきます(w
大阪・北新地で焼鳥なら炭火焼鳥・さかもり北新地へ