さかもりの焼鳥日記

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地方のマネー

2025.02.20

地方のマネー

なぜか直近3回コラムがすべて税金ネタ(w

確定申告の季節だからでしょうか、いや、そんな意識はしていないのですが、違うお話しを。

まぁ、カネの話なんですが(笑

地方の銀行や信用金庫ってどんどん潰れるか再編成されると思うんですね。

まぁ、普通に考えたらそうです。

都心の人口は人口減少の今でも増え続けているんですけど、それは地方から東京へ人口が移動しているからという事は明白でありまして。

過疎化や地方の高齢化などが叫ばれておりますが、その流れは絶対に変わることはありません。

つまり、田舎の経済ってのは今後どんどん縮小していく訳ですから、そこで商売をしている銀行も必然的に縮小せざるをえない訳です。

そんな事を考えていたんですけど、その地方銀行を致命的に衰えさせる要因が他にもあるなとこないだ思ったんですよね。

それが相続。

地方の高齢化が進んでいるということは、地方に住んでいる高齢者がお亡くなりになる数だけは増え続ける訳でして。

そして、地方が高齢化しているという事は、その高齢者の子供たちが都心に住んでいる可能性は多いに高いわけでして。

つまり何が言いたいかというと、地方の高齢者がお亡くなりになって、地方の銀行に預けている預金や投資信託、土地などの資産は都心に住んでいる子供が相続する訳です。

じゃあ、その都心に住んでいる子供は地方の銀行に相続した資産を残しておくかというと、絶対にそんな事はありませんよね。

地方の銀行に預けている遺産は、都心の銀行やネットバンクにうつされる訳です。

自分にとって使い勝手の悪い地方の銀行に入れっぱにはしない訳です。

人口だけではなく、マネーもどんどん都心に吸い取られて行く訳です。

すると、どうでしょう。

地方に住んで、地方の銀行で働いてくれてる生産年齢人口の人たちも、その銀行に未来がない事がわかっていますので、決断の時が来る訳です。

そうです、都心への移住・転職です。

団塊の世代が75歳以上になった今、今後、この流れはどんどん加速するはずです。

銀行の本質は、一般の方から預金を集めて、その集めた預金を我々のような会社に貸し付けてその利鞘で食うってやつなんですけど、今は預金で国債を買ってその利鞘で儲けている(w

本末転倒な気もしますが、そうやって事実上、生きながらえてきたわけです。

でも、その頼みの綱の預金さえも都心の銀行に流出していく。

地方銀行の再編ってのはまったなしなんじゃないかなと思います。

ちなみに2019年と2024年で比較すると、なんと107も銀行がなくなっています。

でも、107件なくなったうちの101が農協なので、数値だけを見るとたんに農協が減少しているだけのような感じもしますが、この流れが、一般の地方の金融機関にも波及するんだろうなと思います。

そんな中、地方創生を旗印に、都会で稼いだ金を地方にばらまくと言っているどっかの宰相はまじでお笑い。

ご自身が鳥取というたった52万人しか人口がおらず、都道府県別人口が全国ワーストな県出身なんでそういうお考えなのでしょうけど。

地方が生き延びる、つまりカネを稼ぐにはもう観光しかないと思うんです。

日本人が気づかない歴史や伝統を海外の方は大きく評価してくれています。

この間京都の伊根に行ってそれを思ったんです。

伊根といえば船屋。

ぼくは単に温泉とカニに行っただけなんですけど、せっかくなので、船屋周辺を車でぐるって回ってみたのですが、まぁ外国人観光客だらけ。

極寒の吹雪の中、皆さん楽しそうに、船屋を巡って写真をとってらっしゃるんですよね。

まぁ、伊根なんで京都からも近いし、観光客を呼びやすいってのもあるとは思うんですけど、日本って無駄に空港が多いじゃないですか。

閑古鳥泣いちゃってる空港が。

このコラムで何度も書いてますが、米子空港と出雲空港なんて梅田と関空よりも近い場所にある。

人口最下位の鳥取とワースト2位の島根で、宍道湖を挟んで2つの空港がある(w

でも、30年以上前に地方にたくさん作られた空港も、観光需要を呼び込むという側面においては役にたつ可能性があるんです。

地方は都心部のカネのばら撒きによって生きるのではなく、地方自体が例えば株式会社鳥取県と考え、カネを稼ぐ方法を考えた方がいいと思うんです。

税金や補助金で食うのではなく、カネを稼いで税金を下げる。

そんな県ができたなら、日本初の人口が増加する田舎ってのが誕生するんじゃないかと思っています。

都道府県知事は商売人がやる方がいいと、思っています。

カネを稼ぐ、商売人が。

ワインバッカーズで失恋話に飽きたので、こんな話をしておりましたとさ。

そんな失恋話は、また書きたいと思います。

ぼくじゃないですよ。



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