さかもりの焼鳥日記

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キングスネークの憂鬱

2026.04.17

キングスネークの憂鬱

今の子って、めちゃくちゃ縦動画見て、スワイプして、ってのをやってるじゃないですか。

ちょっと時間があれば、ショート動画見てスワイプ。

それを否定するつもりはないんですよ、新しい文化だから。

恋人選びは横にスワイプ、暇時間は縦にスワイプ。

スワイプシンドロームな現代な訳です。

文句を言うてる訳じゃないんですよ、時代は変わりますから。

みんなスマホ中毒。

ちょっと前に、若い子ら何人かと海外に行く機会があったんですけど、その子らが初めて行く土地で、空港からホテルに向かう間もみーーーーんな、縦動画見てスワイプしてるんです。

それ、日本でもできるよなーとか思いながらも、それを指摘してもおじさん味を発揮してるだけなので、微笑ましく見てましたけど。

初めて行く異国って、新たな発見がいっぱいあると思うんですよね。

へー、ホンダの車が多いんだーとか。

へー、海外なのに神社があるんだーとか。

赤信号だけど左折は常にできるんだーとか。

外をキョロキョロしてるからこそ、またその土地を訪れた時に、「あー、この道を通った」とか懐かしめる訳で。

いや、いいんですよ、新しい文化なんで。

景色よりも日本でも見れる縦動画を見るのも、いいとは思うんですよ(w

なんか、音楽もイントロをどんどん短くして、30秒以内にサビに辿り着くように設計してるんですって。

サビに行く前に飽きられちゃうから。

歌い出しまで5秒前後まで短くするんだって。

ぼくのコラムをご愛読の方は、ぼくがミスチルとバックナンバーが好きなのをご存じかと思うのですが、こないだミスチルのニューアルバムが出たんですね。

予約開始日にamazonで予約して、もちろん発売日にアルバムが届いた訳ですけど、ぼくはそのアルバムを一度も開けてないんです。

なぜなら、youtube music、つまりサブスクでもう聞けるから。

新しい文化ですよね、CDを買う意味がない。

収集癖がある人とか、アルバムについてる本とかを読みたい人は買うんでしょうけど、音楽だけ聞きたい人はCDすら買う事もなくなるんでしょうね。

で、そんなミスチルの待望のアルバムを聞いたんですけどね、一曲目からめちゃくちゃに唸りまして。

特徴的なイントロから始まる曲なんですけど、その特徴的な約4秒のビートが11回も続くんです(w

歌い出しはなんと43秒後。

そして、歌い出しの歌詞は「脳みそはストレスフリー、まるでアイスクリーム」てなもんで。

ミスチルってめちゃくちゃ優しい曲のイメージの方が多いと思うんですけど、ぼくは桜井和寿の狂気はこういう所にありまして、過去と未来と交信する男とか、LOVEはじめましたとか、にわかファンにはわからない曲を4曲続けるとかをやるわけです。

ぼくの本音はこれだぜ、みたいな、迎合なんてしないぜ、ロックンロールだぜ、的な。

今回のアルバムも1曲目から逆張りな訳です。

イントロが5秒未満の現在の音楽に対するアンチテーゼが、4秒間のビートが11秒続く構成な訳なんです。

別に曲の構成的には4秒間のビートは2回でも成立するんです。

それを11回続けるあたり、「40秒以上待たせても、それでも聞きたい音楽がここにはあるぜ」という自信と逆張りの精神が垣間見えて、改めて、天才桜井和寿を感じましたんですよね。

曲名はキングスネークの憂鬱、めちゃくちゃいい曲なんで、みんなも聞いて欲しいです。

ちなみにキングスネークって、ヘビを食べるヘビなんですよね。

全部計算されてると思う。

さすが、狂気です(w

既存の売れる法則を飲み込むヘビこそが、桜井和寿なわけです、メイビー。



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