2023.2.3
赤ちゃんのコップ飲みの練習をはじめよう!練習をはじめる時期とサポートの方法
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※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの母乳や哺乳瓶での水分補給を主としています。
そして成長の中で、ストローマグを使ったり、新たなグッズを使いこなすようになっていったりするものですよね。
今回は、さらにその次のステップである「コップ飲み」に焦点を当てて解説していきましょう。
赤ちゃんのコップ飲みはいつから?
赤ちゃんは、成長の中で少しずつ手を器用に掴めるようになっていきます。
そうした成長をいち早く、そして最も顕著に実感できるのがご飯を食べたり、なにか飲んだりするシーンではないでしょうか。
今まで与えられるままに食べたり飲んだりしていた赤ちゃんも、いつしか自分の意思で掴み食べをしたり、飲み物を求めたりするようになります。
特に「コップを使って自分で飲む」ということができるようになると、保護者としても食事がしやすくなるでしょう。
しかしコップ飲みは、赤ちゃんにとってはまだまだ難しく、苦戦してしまうケースも多々あります。
コップ飲みの練習をはじめる時期は、大体生後7カ月頃が目安となります。
ただし、すべての赤ちゃんがコップ飲みに関心を向けるわけではありません。
気のりしない子の前で、保護者ばかりが焦ってしまうとかえってうまくいきにくくなってしまうでしょう。
あくまで赤ちゃんの自発性に任せるつもりで、本人のペースにあわせてコップ飲みの練習を進めてください。
また、保育施設では入園の際にコップ飲みができるようにしてほしいと指定される場合があります。
このときも、やはり短時間で練習するのではなく練習時間をたっぷりとって少しずつ進めていくのが理想です。
赤ちゃんのコップ飲みの練習方法とは?
コップ飲みの練習では「必ずこぼすもの」という理解が必要です。
そのため「濡れた洋服を着替えさせる余裕がない」「マットや床が濡れて汚れたら困る」という環境では、練習をしないようにしましょう。
ラグマットが濡れたら困る……というときには、フローリングに移動しレジャーシートを敷いたうえでコップ飲み練習をしましょう。
コップに入れるものは、湯ざましや薄めたお茶がおすすめです。
ジュースのような味のついたものを練習で与えていると、味のしない水やお茶に苦手意識が芽生えてしまうことがあります。
そのため、できるだけ味のしないものから練習を始めましょう。
スパウトやストローマグを上手に使おう
コップ飲み練習をするうえで、いきなりコップを与えてもうまく使えない子がほとんどです。
赤ちゃんは、飲む練習はもちろんのことまずは「自分の興味があるものを、自分の手でつかむ」という練習をしなければいけません。
そのため、まずはスパウトやストローを使うところからはじめましょう。
そのあと段階的にコップに移り、練習を進めていきましょう。
スパウトとは、飲み口が平らでいくつかの小さな穴があいているマグのことです。
飲み口が小さく、哺乳瓶の感覚に近いためコップ飲みの練習用マグに付いていることもあります。
もし倒してしまったとも中身がこぼれにくく、安心してコップ飲みの練習ができるでしょう。
もちろんストローマグも、中身がこぼれにくくコップよりも使いやすいでしょう。
吸引に必要な力を一箇所に集めることで、吸い込んで飲む動きを覚えることに繋がっていきます。
ただし、赤ちゃんによってはこれらがうまく使えない子もいます。
ストローなどは使えなかったけれど、それらを飛ばしていきなりコップを渡したら使えるようになった……というケースもあります。
それぞれに合わせた方法で練習を進めてください。
空の容器から練習をスタートさせるのもおすすめ
コップ飲みの練習をするときには、空の容器からスタートするのもおすすめです。
いきなり飲み物が入っている状態では、どうしても失敗しやすくなります。
まずは空の容器で何かを飲む真似をして、コップの使い方を覚えると良いでしょう。
コップ飲みで必要になる「ゆっくり容器を傾ける」という動きは、とても難しいものです。
つい勢いをつけてしまい、中に入っているものが溢れると、驚いてコップを使うことが嫌になってしまう子もいます。
また水をひっくり返すことが楽しくなりコップ=遊び道具と考えてしまう子もいますから、「コップは飲むために使うもの」と教え、練習するようにしてください。
順調に練習ができたら、次に少しだけ中身を入れましょう。
その後、さらにもう少し中身を増やしていく……という形で練習を進めていきましょう。
そのときの目安は「小さじ1杯程度」です。
小さじ1杯を2杯に、2杯も飲めたら3杯に……というように、スモールステップで進めていきましょう。
まとめ
コップ飲みは、手指の使い方がわかるようになり、筋肉が発達してはじめてできるようになります。
ストローマグなどのアイテムも活用しながら、時間をかけて練習をしてみましょう。
はじめのうちは失敗が続いてしまうこともあると思いますが、おおらかな気持ちで赤ちゃんの健やかな成長を見守りましょう。