2023.1.25
部屋の温度を適切に保つために!赤ちゃんが寒がっているサインを覚えよう
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※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
大人に比べ非常にデリケートな赤ちゃんは、体温調節もうまくできません。
そのため大人はこまめに赤ちゃんのようすを見ながら、適切な体温をキープできているか確認し、必要に応じて室温を調整してあげる必要があります。
日頃からチェックしておきたい、赤ちゃんが寒がっているサインなどを紹介していきましょう。
赤ちゃんが寒いかどうかはどうやって見極める?
「赤ちゃんが寒い思いをしないように、身体を冷やさないように……」
そう考えていても、実際に赤ちゃんがどう感じているか見極めるのは簡単ではありません。
触れやすいのは手足だと思いますが、手足が冷たいからといって、必ずしも赤ちゃんが寒い思いをしているとは限りません。
赤ちゃんは体表面積が大きく、皮下脂肪が少ないことから身体の熱が皮膚から逃げやすくなります。
そのため、十分な暑さであっても手足だけは冷えてしまうことがよくあるのです。
むしろ、赤ちゃんは手足を冷やすことによって体内の熱がこもらないようにしていることもあります。
そのため、赤ちゃんの体温をチェックしたいのであれば衣服の下を触るようにしてください。
背中やお腹がきちんと温かければ、赤ちゃんは寒がっているわけではありません。
温めすぎもよくありませんので、そのまま様子を見てください。
ただし、お腹や背中も含めた身体全体が冷たくなっているときには注意が必要です。
衣服の内側まで冷えているということは、赤ちゃんが寒い思いをしている可能性が高くなります。
あわせて顔色は悪くないか、唇の色はどうか、機嫌が悪くないかなど確認してあげてください。
赤ちゃんが寒そうなときの対処法
赤ちゃんが寒そうにしているうえ、顔色や唇の色、機嫌が悪いときには、暖房器具を入れたり毛布を足したりして調整しましょう。
また、冷暖房が赤ちゃんに直接あたっていると、赤ちゃんの体温に大きな影響を与えてしまいます。
例えば「部屋の温度は適切なはずなのに、赤ちゃんの身体が冷えている」ということもあるでしょう。
その際には、赤ちゃんがエアコンの風などが当たる位置にいないか、隙間風が吹き込む位置にいないかチェックしてみましょう。
同じ室内でも、窓辺の日の当たる場所と部屋の隅の日陰では、感じ方がまったく違います。
必要に応じてベビーベッドの位置も変えながら、寒くない位置を探してあげましょう。
ただし温めたいからといってストーブや暖房器具の前のような位置にすると、今度はやけどや体温が上がりすぎてしまう可能性が出てきますので注意してください。
体温調整は、暖房器具だけでなく衣服や毛布を利用して行うのも大切です。
おくるみで包んであげることでも、手足も含めてすっぽりと包み込むことができしっかり温めてあげることができるでしょう。
そのほか、手袋や靴下を使うという方法もありますが、場合によってはかえって熱がこもってしまうかもしれません。
手袋や靴下は様子を見ながら使ってあげましょう。
これらの工夫を取り入れてもどうしても体温が上がらなかったり、赤ちゃんがグズグズしているときには体調不良の可能性もありますので、医師に相談することをおすすめします。
赤ちゃんにとって部屋の適温とはどのくらい?
赤ちゃんにとっての適温は、大体20~25℃程度が目安となります。
季節や時間帯によっても前後すると思いますが、できるだけこのくらいの温度を参考にすることによって、赤ちゃんも快適に過ごしやすくなるでしょう。
ただし、夏場になると室内でもこれよりももっと高い気温になってしまうこともめずらしくありません。
夏場で室内気温20~25℃にこだわると、外気との差が10℃以上開いてしまうでしょう。
室温と外気温との温度差があまりに大きく開きすぎると、いくら適温といえどかえって負担となるため注意してください。
夏場は室温と外気温の差が4~5℃を超えないようにしながら、適宜調節してください。
ちなみに、エアコンの設定温度を参考にしすぎると実際の気温と差ができてしまうこともありますので、赤ちゃんの近くに温度計を置いて参考にしましょう。
赤ちゃんの体温調整にまつわる注意点
赤ちゃんが寒そうに思えるとつい「かわいそうだ!」と思い、一生懸命温めたくなりますよね。
しかし、赤ちゃんの体温が上がりすぎると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まるとされています。
そのため、やみくもに衣服を着せすぎたり温めすぎたりすることは避けてください。
いくら手足が冷たくなっていたとしても、身体の中心が汗ばんでいたらそれ以上温めないようにしましょう。
赤ちゃんはすごく汗かきなため、冬でも室温次第で汗をかくことはめずらしくありません。
汗をかいた衣服をそのままにしていると、あせもができてしまうこともあります。
必要に応じて、適宜着替えさせることも忘れないようにしてください。
まとめ
赤ちゃんにとって室内温度の適温は、大体20~25℃程度が目安となります。
夏場は外気と5℃以上離れないことを意識しながら、赤ちゃんの身体に触れたり顔色を見たりして、適温を探してみてください。
赤ちゃんの手足が冷たくとも、衣服の中の身体が温かければそこまで問題にはなりませんから、こまめにチェックしてあげることが大切です。