2022.10.22
妊娠中自転車に乗っていい?乗れる時期とリスク、注意点を理解しよう
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※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
妊娠中には、医師からも指導を受けながら日常生活の中であらゆる動作に注意する必要があります。
特に運動など身体を動かすことに関する制限はいくつかありますが、妊娠しても、変わらずに自転車に乗っていいのでしょうか?
移動手段として使っている人も多いからこそ、今一度確認しておきましょう。
妊娠しても変わらず自転車に乗っていい?
結論からお伝えすると、妊娠中はできるだけ自転車には乗らないようにすることをおすすめします。
妊娠中には、大きな身体の変化が現れます。
特にお腹は人から見てもわかるほど大きく膨らみ、足腰に負担がかかり、足元が見えにくくなることもあるでしょう。
そうなってくると、どうしても妊娠前に比べてバランスがとりづらくなってしまいます。
日頃から自転車を利用している人であっても、妊娠による身体の変化が原因となって、妙に乗りにくく感じてしまうかもしれません。
自転車に乗っているあいだにバランスを崩してしまったときには、転倒してしまうこともあるかもしれません。
切迫早産や切迫流産、妊娠高血圧症候群といったトラブルで安静にしているようにと伝えられているのであれば特に、自転車に乗ることは絶対に避けてください。
妊娠中はいつまで自転車に乗れる?
「妊娠初期だからまだお腹が出ていないし、自転車にも普通に乗れそうなんだけど……」
「どうしても自転車に乗らないと移動できない」
このようなケースもあるでしょう。
くりかえしになりますが、基本的には妊娠中は自転車は使わないようにしましょう。
それでもどうしても自転車しか移動手段がないというときには、妊娠初期〜中期のはじめ頃までを目安としましょう。
つわりなどで少しでも体調に不安がある、めまいやふらつきがあるというようなときには、自転車に乗らないでください。
ただでさえ妊娠中は、ホルモンバランスの影響で調子が崩れやすい時期です。
注意力が散漫になったり、貧血になったりすることも多いので注意しましょう。
お腹の膨らみが気になりはじめる妊娠後期は、自転車には乗らないようにしたいものです。
自転車による赤ちゃんの影響は?
自転車に乗るときに気になるのは、やはり赤ちゃんに与える影響ではないでしょうか。
基本的に、「自転車に乗ったことによって赤ちゃんにすぐに大きな影響がある」というものではありません。
ただし自転車は、ペダルを漕ぐという行為によって腹圧がかかり、出血や流産といったトラブルのリスクが高くなる可能性があります。
「必ず悪影響がある」ということではないものの、赤ちゃんへ影響がまったくないわけではないという点は理解しておきたいものです。
また、どうしても転倒のリスクが高くなることも注意しましょう。
万が一、自転車に乗ったまま転倒してしまいお腹を打ったときには「常位胎盤早期剥離」のリスクがあります。
胎盤が剥がれ、赤ちゃんにもママにも命の危険がありますので十分に注意してください。
妊娠中どうしても自転車に乗らなければいけないときの注意点
妊娠中、やむを得ない事情によってどうしても自転車に乗らなければいけないときには、天気もチェックした上で安全に運転できるよう工夫しましょう。
風が強い日、雨降りの日には、ますます転倒しやすくなってしまいます。
地面が濡れている日には、どうしても転倒のリスクが高くなりますので、天気の悪い日には自転車に乗らないようにしてください。
また、自転車に乗る時間にも注意が必要です。
あまりに長い時間乗っていると、どうしても注意が散漫になり、集中力もなくなってしまいます。
転倒リスクを避けるためには、安全に留意するとともに短い時間の利用を心がけてください。
そして万が一、転倒してしまったときや自転車に乗ったあと異変を覚えたときにはすぐ医師に相談してください。
病院でレントゲン検査などを行い妊婦さんと赤ちゃん、両方の健康状態をチェックすることによって、影響を確認しましょう。
安易に「きっと大丈夫だろう」と考えていつまでも受診しないでいると、重大なトラブルにつながってしまうかもしれません。
自己判断に任せず、安全のために必ず医師に相談することを意識してください。
まとめ
妊娠中は身体にさまざまな変化がみられるからこそ、自転車に乗ることによって悪影響を与えてしまう可能性があります。
基本的には、妊娠中は自転車には乗らないようにしましょう。
やむを得ずどうしても自転車に乗らなけばならないときは短時間、安全運転を心がけ、万が一転倒してしまった場合にはすぐに医師へ相談してください。