2022.12.2
産後ガルガル期とは?止まらないイライラはいつまで続くの?対処法は?
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※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
産後には、なんだか気持ちが不安定になり、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、細かなことが気になったりしてしまうことがよくあります。
「自分はどこかおかしくなってしまったの?」と不安に思うかもしれませんが、実は産後によくある現象なのです。
「産後ガルガル期」とも呼ばれる、産後の非常にデリケートな時期について解説していきましょう。
「産後ガルガル期」とは?
産後ガルガル期とは、その名の通り産後に見られる、ママの肉体的、精神的な負担が起こりやすい時期のことです。
特に、産褥期とも呼ばれる生後8週間までのあいだが産後ガルガル期として定義されることが多いようです。
ちなみにこれは医学用語ではありません。
子どもを守ろうとして、周囲の刺激に敏感になり威嚇する動物のようすを参考にした、自虐の意味合いが含まれた言葉です。
産後のママがこのような状態に陥ってしまう原因として、ホルモンバランスの影響が考えられます。
ホルモンバランスが変化すると、心身ともに大きな影響を及ぼします。
特に精神面では不安定な状態になりやすく、子どもを守りたいという本能から些細なことでもイライラしやすくなってしまいます。
◇以前なら気にならなかったことで怒ってしまう
◇カリカリしているときに、つい声をあげて感情表現してしまう
◇パートナーや両親と口論が増えた
◇子どもが他の人に触られていると嫌な気持ちになる
このような状態が、産後ガルガル期には見られるようになります。
特に、ストレスの多い人、疲れている人、食事や睡眠を十分とれていない人などは、産後ガルガル期の現象が起こりがちといわれています。
「周囲をうまく頼れない」「パートナーと子育ての考え方があわない」という人は、注意しましょう。
産後ガルガル期はいつまで続く?
産後ガルガル期は、すべての人に必ず現れる変化ではありません。
個人差があり、以前とあまり変わらないと感じる人もいるでしょう。
同様に、期間の長さについても個人差が大きいのが特徴です。
すぐに治まる人もいますし、長く続いてしまうこともあり、どのような反応が出るかは実際に産後ガルガル期を迎えるまではわかりません。
長引く人の場合、数年単位で治まらないこともあります。
子どもが成長して手を離れるまでは、つい心配から短気になってしまう、ということもあるでしょう。
そのためいつまで続くかを具体的に決めることはできませんが「少しでも早く解放されたい」と考えているのであれば、できる限り環境を変えてみるのをおすすめします。
誰も頼れない環境では、どうしても余裕がなくなってしまいがちなもの。
サポートをしてくれる人を頼ってみたり、情報交換できる相手を探してみたり、リフレッシュの時間を作ったり、各種サービスを利用してみたり。
できるだけ、一人で抱え込まずに済むような環境づくりをすることが、産後ガルガル期を短くするために必要です。
産後ガルガル期を少しでも楽にする方法
ここからは、さらに詳しく産後ガルガル期を乗り越えるポイントを解説していきます。
産後ガルガル期の問題はなんといっても、精神的な負担が大きくなってしまうことにあるでしょう。
そのため、負担を減らすにはできるだけストレスを減らすことが重要です。
とは言え、ストレスの原因を完璧に取り除くのは難しいものですよね。
そこで、溜まってしまったストレスを発散する方法を見つけておくことが鍵となります。
毎日、無意識に頑張り過ぎてしまう人ほどストレスは溜まりやすくなります。
意識的に自分の時間を確保し、そのときには「あれをしなきゃ」「今のうちにこれをしておこう」ではなく休息を優先してください。
産褥期は、身体に回復が必要な時期です。
育児も家事も全部ひとりでこなす必要はありません。
家族や友人、代行サービスに活躍してもらい、赤ちゃんのことも自分自身のことも大切にしましょう。
目の前のことでいっぱいいっぱいになりそうなときも、赤ちゃんと適切な距離をとると自然に子どもが恋しくなるというケースはめずらしくありませんよ。
そして人を頼る上では、自分の気持ちをきちんと表現することも大事です。
「疲れた」
「身体がつらい」
「なんだかイライラする」
「したくないのに、つい責める言い方をしてしまう」
このようなことを公言することを、悪いことのように考えていませんか?
むしろ、家族や周囲の人々に言葉で伝えることは、現状を理解してもらうために不可欠です。
小さな変化もきちんと言葉にしていきましょう。
くじけそうになったときの対処法
どうしても感情のコントロールができない状態は、不安を煽りますよね。
うまくいかず感情のコントロールができないときには、リフレッシュの日を作りましょう。
里帰りしたり、1日だけ子どもを預けてでかけたり、睡眠時間を確保したり、マッサージで疲れた身体を癒したりと予定を立ててみてください。
友達に話を聞いてもらったり、ひとりカラオケや趣味の時間を捻出するのもいいですね。
ママ友を見つけたいなら、保健センターや児童館へ足を運ぶのもおすすめです。
産後のご褒美を自分にあげてみましょう。
まとめ
産後にやたらとイライラしてしまったとしても、それは自然な反応でありあなたが悪いのではありません。
うまくいかないことも「ホルモンバランスのせい」と割り切って、上手に付き合いましょう。
自分のための時間を作ることは、特に大事なことですので周囲にもどんどん頼って乗り越えてくださいね。