2022.12.10
赤ちゃんのげっぷが出ない!げっぷをさせずに寝かせて大丈夫?活用したい対処法
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※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
赤ちゃんがしっかりミルクを飲んだあとには、げっぷをさせてあげることが大切です。
なぜげっぷをしなければいけないのか、どのようにげっぷをうながせばよいのかなど、大事な情報を解説していきます。
赤ちゃんの健やかな成長のために、これからご紹介するポイントを覚えておきましょう。
赤ちゃんにゲップをさせなければいけない理由とは?
赤ちゃんにとって、ミルクは大切な栄養源となります。
健やかな成長のためには、十分な量をたっぷり飲ませてあげなければいけません。
しかし赤ちゃんはミルクを飲むときに、うまく調整できず一緒に空気を飲みこんでしまうことが多いのです。
内臓もまだまだ未発達なため、飲んだミルクをきちんと消化できないことがあります。
その結果、空気を吐き出そうとしてげっぷをしてしまう、そしてげっぷとともにミルクを吐き戻してしまうのです。
寝返りをしたときなどに吐き戻してしまうと、そのまま喉につまってしまう可能性もあります。
最悪のケースでは、命が危険な状態に陥ることもあります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、赤ちゃんにはきちんとげっぷを出させなければいけません。
赤ちゃんにげっぷをさせるタイミングは?
赤ちゃんにげっぷをさせるのは、授乳が終わったあとです。
といっても、いきなりすべて飲ませてそれからげっぷをさせる、という手順にこだわる必要はありません。
十分な量を一気に飲ませると、飲みすぎて吐き戻しをしてしまう可能性がありますので、ある程度飲ませたらげっぷをさせてください。
ミルクの場合には、55~85mlほど飲んだタイミングで、げっぷをさせてあげましょう。
母乳なら、片方の乳房を飲ませたあとが適切なタイミングです。
いったんげっぷをさせてから、もう片方の乳房を飲ませてあげてください。
しっかりげっぷが出たあとのほうが、ミルクが飲める量も多くなります。
そのためこのタイミングに限らず、赤ちゃんが思うように飲まないようであればこまめにげっぷをさせてあげてください。
また、赤ちゃんがミルクを飲んでから口をパクパクさせていたり、うなったり、いきんだりしているときには、げっぷをしたがっているのかもしれません。
なんだか機嫌が悪いときにも、お腹が苦しくてぐずぐずしているのかもしれません。
赤ちゃんにげっぷをさせる方法とは?
ミルクのたび、毎回げっぷをさせようとしても、案外難しく感じてしまうかもしれません。
げっぷをさせるもっとも定番の方法といえるのが、縦抱きです。
縦抱きとは、赤ちゃんの身体を自分の肩に担ぐような姿勢にしてあげること。
その状態で赤ちゃんの背中を擦ってあげると、げっぷがでやすくなります。
縦抱きの姿勢をとると、赤ちゃんのお腹が保護者の肩に密着します。
そのため、飲み込んだ空気もスムーズに押し出されるのです。
このとき、あまり強く叩きすぎる必要はありません。
ぽんぽんと優しく叩いてあげるだけでも赤ちゃんがげっぷをしてくれるかもしれませんので、ぜひ試してみましょう。
うまくげっぷをしてくれないのであれば、肩ではなく膝や太ももに座らせてあげるのもおすすめです。
膝や太ももに、赤ちゃんを横向きに座らせてあげ、その状態で背中を優しくさすってあげましょう。
ちなみに赤ちゃんは、げっぷをしたときにミルクを多少一緒に吐き戻してしまうことがあります。
そのためガーゼやタオルを肩や膝などにあて、服が汚れないようにしておきましょう。
赤ちゃんにげっぷをさせるときのポイント
このような方法を試したからと言って、すべての赤ちゃんがスムーズにげっぷをしてくれるわけではありません。
ときには、うまくげっぷをさせることができず、困ってしまうこともあるかもしれませんね。
そんなときには赤ちゃんの背中が丸まっていないか確認してみましょう。
背中が丸くなっていると、なかなかうまくげっぷがでなくなってしまいます。
そのためできるだけ体を伸ばすように意識しながら支えてあげましょう。
「全然げっぷをしてくれない!」という赤ちゃんでも、普段と姿勢を変えてみたら、途端にしてくれるようになった……というケースは少なくありません。
そのためうまく出ないときには、まず姿勢を変えてみてください。
また、背中を擦るときにもそのやり方に注意してみましょう。
赤ちゃんの背中をさするとき、手は下から上へ向けてさすってあげてください。
こうすることで、身体に溜まっている空気が手の動きに従って上へ持ち上げられ、口から出やすくなります。
お腹の空気を押し上げてさすってあげてください。
うまくいかなければ、トントンと軽く背中をたたいてあげてもよいでしょう。
手のひらでぱんぱんたたくのではなく、指を軽く丸めるような状態で、手の側面の使いトントンしてあげます。
強くたたく必要はありませんので、優しく、何度もくりかえしたたいてあげてください。
寝かしつけをするときのような強さを意識して、赤ちゃんが痛くないようにしてあげてください。
赤ちゃんのげっぷが思うように出ないときにはどうすればいい?
赤ちゃんのげっぷが思うようにでないときには、しばらく赤ちゃんを縦抱きにしたままにしてあげましょう。
どうにかげっぷを出させようと躍起になって、ドンドンと強くたたいたり、身体を激しく揺すったりするのはNGです。
うまくげっぷがでないなら、無理に出させようとせず寝かせてあげても構いません。
しかし寝かせているあいだに、吐き戻しをしてしまうことがあるということは理解しておきましょう。
吐き戻ししたものがのどをつまってしまうと危険ですから、仰向けではなく横向きになるようにしてあげてください。
赤ちゃんの頭の下には、枕をきちんと入れて少し高めの状態をキープしましょう。
頭が高くなっていると自然に気泡があがってきて、げっぷもでやすくなります。
また、赤ちゃんの右半身を下にしておくと、胃の形状から消化しやすくなります。
丸めたバスタオルで支えてあげるのもおすすめです。
まとめ
赤ちゃんは内臓がまだまだ未発達なため、ミルクを飲んだあとはしっかりげっぷさせてあげる必要があります。
縦抱きにしたり、膝にのせてあげたりしながら軽くさすったりとんとんと叩いたりすることによって、げっぷを促してください。
どうしても出ないときには「絶対に出さなきゃ!」とは思わずに、寝かせてあげることも大切です。