2022.11.6
後陣痛とは?いつまで続く?気になる痛みを少しでもやわらげるには
164155View
※本コラムは株式会社BLJが運営しており、記事の内容・正確性の責任はBLJが有します。
“身体に大きな影響を与える出産を経験したあと、なかなか身体の痛みが回復しないのなら「後陣痛」の症状かもしれません。
後陣痛は、出産後の育児に取り組むママにとってストレスにつながりかねない、困った症状と言えるでしょう。
どのような痛みで、いつまで続き、どのように緩和できるのか解説していきます。
「後陣痛」とは?
後陣痛とは、出産後に起こる陣痛のような痛みのことです。
妊娠中には、赤ちゃんの成長に合わせてママの子宮もどんどん大きくなっていきます。
そして無事に出産が終わると、子宮が元の大きさに戻ろうと収縮していき、出血も止まります。
この収縮に伴って陣痛のような痛みが引き起こされるのが、後陣痛となります。
ちなみに帝王切開で出産した人でも、後陣痛は引き起こされます。
痛みの感じ方は人によって違い、あまり痛みを感じない人もいるようです。
生理痛程度の痛みということもあれば、出産時の痛みが蘇る人もいますし、場合によってはそれ以上の強い痛みで日常生活がままならなくなるケースもあります。
出産が終わったからもう痛みはなくなる、もう大丈夫、と考えずに、周囲のサポートを頼りながら無理のない生活を心がけましょう、
後陣痛はいつまで続く?
後陣痛は、早ければ出産当日から起こります。
その後、大体2〜3日程度痛みが続き、このあたりが痛みのピークとなるでしょう。
4日目以降には、多くのケースで徐々に痛みが落ち着いていきます。
ただし、その後まったく痛みを感じなくなるというわけではなく、その後も数週間から一ヶ月程度はときどき痛みを覚える場合があります。
しばらくは「後陣痛があるかもしれない」と考えておきましょう。
ちなみに経産婦の場合、初産婦よりも後陣痛が強くでやすいとされています。
後陣痛の対処法1:お腹周りを温めてしっかりいたわる
後陣痛が気になるときには、冷えが天敵となります。
そのため、お腹周りを意識してしっかり温めるようにしましょう。
暑い時期でもお腹が出るような服装は避け、腹巻きやショールを使ってなるべくお腹を冷やさないようにしてください。
痛みが強いときにはカイロや湯たんぽをお腹に当てたり、温かいシャワーを当てたりすることによって痛みが和らぐことがあります。
お腹をしっかり温めたら、できるだけ楽になれる姿勢を探し、身体を休ませましょう。
陣痛のときと同様に、横向きやクッションを使った姿勢で痛みが引いていくこともあります。
後陣痛の対処法2:マッサージ
痛みを感じる場所は、マッサージによって労ってあげるのもおすすめです。
つらい部分を中心にマッサージすることで、痛みが緩和したり気が紛れて楽に感じられたりするでしょう。
お腹の痛みがある部分にそっと手を当てて、優しくゆっくりとさすってみてくださいね。
しかし、強すぎるマッサージは逆効果です。
ぐりぐりと揉む、ごりごりと押すといった行為は絶対に避けてください。
後陣痛の対処法3:好きなことをする
後陣痛の痛みが出ているときには、無理は禁物です。
そして気を紛らわせるためにも、できるだけ好きなことをしましょう。
例えば友達と通話をする、息抜きに好きな映画を観る、好きな音楽を聞く、お気に入りのアロマやお香を焚く、なにもせずにゆっくり日向ぼっこをするなど……。
リラックスしたり、自分らしく過ごせる時間を意識的に作ってください。
どうしても産後まもなくは気が張った状態が続いたり、赤ちゃんのことが気になったりしてしまうものでしょう。
そんなときだからこそ、好きなことをして気を紛らわせることができれば、痛みも和らぐかもしれません。
後陣痛の痛みがひどすぎるときは病院へ相談を
一般的に後陣痛は数日後には引いていくものです。
しかし、いつまでも痛みが続くときには子宮内膜症や子宮筋層炎などの可能性もあるため、一度病院に相談することをおすすめします。
後陣痛の痛みは前述の通り、通常なら徐々に引いていくものです。
それなのに痛みが途中からひどくなった、強い痛みが数週間引かないなどのケースでは、気をつけたほうがいいでしょう。
さらに痛みのほかにもつらい症状が出ているときには注意してください。
たとえば強い吐き気や腹痛、高熱が続くようなときには、早々に病院を受診しましょう。
また悪露にも注目してみましょう。
悪露の量が通常よりも明らかに多い、もしくは反対に少なすぎる、臭いが気になるなどのケースでは、医者に相談してみることをおすすめします。
まとめ
後陣痛とは、出産後に起こる子宮の収縮によって引き起こされる痛みのことです。
痛みの感じ方は人によって違いますが、生理痛程度に感じる人もいれば強い痛みに悩まされる人もいるので、お腹を温めたり気を紛らわせたりしてうまく対応しましょう。
明らかにおかしいと思えるような痛みや、気になる症状が出ているときには早めに病院へ相談することをおすすめします。”