2022.9.24
お七夜とは?行事の内容と命名式のやり方・基本マナー
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赤ちゃんが産まれたとき、無事誕生したことを祝って行われるイベントはさまざまあります。
そのひとつと言えるのが、お七夜です。
「どのような行事で、どんなことをするの?」と悩んでしまった人のため、改めて基本情報を解説していきましょう。
お七夜とは?
お七夜(おしちや)とは、赤ちゃんが健康に生まれたことをお祝いし、命名式などを行う行事です。
その名前の通り、赤ちゃんが生まれてから7日目の夜にお祝いが行われます。
生まれたその日を一日目として、7日目にあたる日にはぜひしきたりに従ってお祝いをしましょう。
ちなみに「産後〇日目」といった数え方もよく耳にすると思いますが、この場合は生まれたその日は「0日目」とされています。
お七夜でいう「7日目」と「生後7日目」は別日となりますので、注意してください。
お七夜の歴史は古く、昔は現在よりも出産後に赤ちゃんが亡くなってしまうことが少なくありませんでした。
そのため誕生から無事に7日目を迎えたとき、赤ちゃんが健康に生きてくれたことをお祝いし、改めて名前を付ける……というのが一般的でした。
現在でも、こうしたしきたりにあやかって7日目にお祝いが行われているのです。
しかし7日目というタイミングは、ママも赤ちゃんもまだまだデリケートな時期ですよね。
体調が万全でなかったり、退院と重なったりすることもあるでしょうから、必ずこの日にお祝いしなければならないとは考えず臨機応変に対処しましょう。
お七夜のお祝いはどこで誰がする?
古くは、お七夜のお祝いは父方の祖父が主催するのが一般的とされており、お七夜に参加する人には、ご両親や兄弟、祖父母のほか、親族も含まれていました。
生まれたばかりの赤ちゃんを、親族におひろめする機会も兼ねていたのでしょう。
しかし現代では、必ずしもそうした形式にのっとらなければならないわけではなく、非常に柔軟に行われています。
近年、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されることもあり、親族を招いてわいわい楽しむのは気が引けるという人もいるでしょう。
産後まもなくのママにとっても、負担になりかねません。
その場合は両親だけで静かにお祝いするのもよいでしょう。
また地域によっても考え方が異なるので、不安な場合は地元の風習を参考にしてもよいでしょう。
お七夜では何をする?
お七夜では、命名式が行われます。
命名式は赤ちゃんに名前を授ける儀式のようなもので、命名書に赤ちゃんの名前を書いて披露します。
さらに赤ちゃんの手形や足形を取ったり、記念写真を撮影したりします。
命名式は正式なやり方の場合、奉書紙と呼ばれる用紙を使います。
そこに毛筆で父の名前と続柄(長男、長女など)、赤ちゃんの名前、生まれた日と命名日を記載します。
名付け親がいるのであれば、その人の名前も書いておきましょう。
必ずこのようにしなければならないというわけではなく、近年では略式が用いられることも少なくありません。
略式ならば用紙の細かな規定もなく、デザイン性の高い用紙を選んでも構いませんよ。
命名式が終わったら、皆で談笑しながら食事をとるなどして、適宜解散となります。
お七夜は多くの場合、自宅で行われるため、儀式といっても比較的カジュアルな服装で問題ないでしょう。
しかしお七夜の主役である赤ちゃんには、セレモニードレスを着せてあげてもいいかもしれませんね。
命名書の書き方マナー
命名書は、基本的に毛筆で書くものとされています。
「書きにくい、失敗しないか心配」というときには、代筆してくれるサービスを活用するのもひとつの手です。
プロによって書かれた名前は迫力があり、自宅に飾っておくときにも好印象となあるでしょう。
命名書はきれいに畳み、上包みをかけて神棚や床の間などに目につきやすい場所に飾りましょう。
依頼はインターネットからできる場合もあるので、探してみてくださいね。
ただし前述の通り略式を利用するのであれば、そこまでマナーを気にしすぎる必要はないでしょう。
デザイン色紙や、キャラクターが入った用紙を使う略式の命名書の場合は自由に記載して構いません。
用紙内に赤ちゃんの手形や足形によるアートを入れてみても楽しいですよ。
まとめ
お七夜は、赤ちゃんが産まれた七日目の夜に行われるお祝いです。
命名式もとりおこなったり、親族に赤ちゃんをおひろめしたりとさまざまなイベントを兼ねているお祝いですので、さまざまな準備をしておきましょう。
ただし、あくまで最優先すべきは赤ちゃんやママの身体ですので、無理のない範囲で楽しい時間を過ごしてくださいね。